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2010年6月17日 (木)

16日17時。2日遅れでようやくダブリン出港!

さて、この遅れは取り戻せるのか、できないのか。

デッキでは、待ちに待った出港を祝って、ギネスビールで乾杯!煙突がいつも違う音を出している。船のスピードも明らかに速い。しかし、エンジン全開で、長丁場が持つのだろうか、老体のオセアニック号の健康を心配してしまう。

ところで、先回のクイズ、「私は劇団PeaceBoat以外の何に出演したのでしょう」の答えは、合唱、ハーモニカ、STOMPでした。

さて、このダブリンからベネズエラオーケストラと称して、5人が乗りこんだ。彼らは、ベネズエラ青少年児童オケ財団によって育てられた素晴らしい表現力を持つ演奏家だ。
約30年の歴史を持つこの財団は、無料で子供たちに音楽の基礎を教え、オーケストラに参加する機会を与えるのだ。音楽でベネズエラの子供たちを貧困と孤独から解放する国家的政策で、全国にある約90の拠点に2~3のオケがあり、24万人の青少年が構成員。未就学児・子供・青年のオケがあり、人口当たりのオケの数は世界一! 
日本に比べたら圧倒的に貧しい国なのに。このシステムは、クラシック音楽を「少数による少数のための」音楽から「大衆による大衆のための」音楽に変え、クラシック音楽の未来を示していると言われる。

昨日夜、第1回のコンサートが開かれ、民族音楽を披露したのだが、若い女性ボーカルの深い歌に涙した。彼らのライブに触れあえただけで、PeaceBoatに乗船した意味があったというものだ。『国境』という歌で、彼女は「私は動く国境に住む/外から来た父と夜明けの星から生まれた/愛と戦争の間で生まれた/時間は進み、進むべき道が開かれている」と歌い、『ベネズエラ』で、我が祖国を讃える。見事なまでの民族アイデンティティの発露だった。

GUSTAVO DUDAMELという指揮者をご存じだろうか。彼こそ、このベネズエラのシステムで育てられた優れた音楽家の一人だ。今は確かロサンゼルス・フィルの常任指揮者となっていたと記憶するが、彼の「ベートーベン・運命」がCDで発売されているので、興味を持つ人はぜひ一聴を。今宵のライブと共通する、自らの運命を切り開こうとするスピリッツに満ち満ちた、若々しく躍動的な演奏だ。昔、音楽仲間と『運命』はフルトベングラーかトスカニーニかと尽きぬ論争をしたものだが、彼の『運命』は技術や伝統を超えて迫るものがある。
「豊かな国」日本に住む我々は、彼らのように、日本という国の現在・未来を希望を以って語れるか? 趣味で、カラオケで、文化センターで習い歌う歌はあっても、音楽が人生だという人がどれだけいるか。正に、音楽の持つ力を身を以って体現しているコンサートであった。

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